春季大会2回戦。
玉川学園はこの春季大会から単独チームに戻った。再び合同チームの編成が行われ、法政・日本学園・和光という既存のチームに加えて、新たに昭和第一学園が加わった。18名と少ないプレーヤーで編成される新たな合同Bとなったが、懸念事項が一つあった。ほとんど一緒に練習できなかったのだ。法政のほぼ全部員が合同選抜の活動に参加していた関係で、3月中には合同チームをスタートできなかった。初めて4校が集まり最初の練習をしたのが3/31。そこから数回あわせただけでこの日を迎えた。無論練習試合などしていない。全てがぶつけ本番である。しかし悲観する材料ばかりではない。少ない練習の中で見えてきたことがある。昭和第一の選手たちの能力の高さだ。足が速い選手、身体の大きな選手、パワフルな選手、行きたがる選手、色々なセンスを持っているプレーヤーがたくさんいた。あとはこの個々の力をいかにチームとしてまとめて戦えるかが鍵になっていくはずだ。
マイボールキックオフで試合開始。
3分。いきなり連携不足が露呈する。なんでもない自陣でのパスでミスがあり大きなピンチを迎える。一気にゴール前に迫られるとペナルティーを犯してしまい、そこから連続ピックでトライを奪われた。いきなりの先制パンチ。0-7。
5分。しかし合同Bはすぐさま反撃。一気に合同C陣に攻め込むと、22m内でのマイボールスクラムというチャンスを得る。一気に追いつきたいところであったが、ここはミスもありトライには至らない。
7分。しかしここでFWが相手ボールスクラムを猛然とプッシュしターンオーバー!取り返したボールをSH細川がそのままインゴールに持ち込んだ。5-7。
10分。合同Cも再び盛り返してくるが、ここはNo.8赤坂とSOにコンバートされた高橋(傑)が連続で素晴らしいタックルを見せチームを救う。
12分。法政コンビの素晴らしいDFで再び敵陣に攻め込む合同B。敵陣深くからのラインアウトを得るとモール攻撃。パワーと重さで勝る合同Bは確実に押し切りトライまで持っていった。12-7。逆転。
18分。HO三浦が意外な俊足とスワーブを見せ50mのビッグゲイン。ゴール前で捕まるもFWが確実にピックでインゴールに飛び込んだ。17-7。
24分。ヤーボスクラムを再びターンオーバー。ここもFWがピックでトライを奪う。24-7。
ハーフタイム中も自分たちで反省点と改善策を話し合っている。この試合を通して、急速にチームとして成長している姿がうかがえる。
後半も合同Bのペース。
1分。LO青柳が得意のステップで大きくゲインすると、余った左サイドにパスがきれいに繋がり、同じくこの大会からBKへとコンバートされたCTB高橋(慧)がトライを奪う。31-7。
13分。ペナルティーからラインアウトを得る。再びモールで攻めるがここは合同CのDFが頑張り崩されてしまう。しかしポイントサイドが一瞬空いたところをFWが飛び込みトライ。38-7。
18分。ゴール前に攻め込むと右に展開。右隅にトライ。43-7。
20分。高橋(慧)がペナルティーにいち早く反応。合同Cの選手は反応できず大きなゲインとなる。ここで生まれたチャンスをFB萬田が飛び込む。残念ながらノーグラウディングとなったが、萬田もこれまでのWTBからFBと歩人ションを変更し躍動していた。
21分。まだまだ攻撃の手を緩めない合同Bは細川が自ら持ち込みトライ50-7。
ロスタイム。点差と時間で油断をしたのか、この日の暑さで足が止まったのか、いずれにせよ最後の1プレーまで圧倒することはできなかった。DFにギャップが生まれタックルもミスし突破される。萬田や高橋(傑)が懸命に戻るが捕まえきれず振り切られてトライを奪われた。後味の悪いラスト1プレーとなった。50-14。
最後に課題は見えたものの、このチームの初試合ということを考えれば上々の結果と言って良いのではないだろうか。再確認できたのは、やはり個々の能力が高い選手が何人もいるということだ。素晴らしいプレーを見せていた選手もたくさんいた。しかし一方でチームとしての意思疎通はあまり出来ていなかった。放ると思っていないところへパスが来る、展開すべきところを突っ込んでしまう、見てくれると思っていたスペースにDFがおらず抜かれる、そんなシーンがたくさんあった。今後のへ課題は明確だ。『いかにチームとして戦えるか』。ラグビーは個人競技ではない。いかに個々が優れていようと、組織的に動けなければ発揮できる力は高が知れている。来週までに少しでもコミュニケーションを計りチーム力を上げていこう。
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