春季大会トーナメント2回戦。
新人大会は初戦敗退。初めての公式戦という言い訳はあったが、やはり大変悔しいものであった。春季大会は、まずは勝利の味を味わおう、という合言葉を胸に準備を重ねてきた。
春季大会のときと同じ学校同士で構成された合同G。コミュニケーションもとれるようになってきており、新人大会の時よりずっとチームらしくなってきていた。初戦の相手も合同チーム。どちらがよりチームとして連動できるかが鍵となる試合だった。
合同Fボールでのキックオフ。
前半0分。キックオフをキャッチしたボールがCTB小林へと渡り、ビッグゲイン。いきなり合同F陣へと攻め入ることができた。
2分。FL立原のナイスタックルや、SO細井の素晴らしいロングキックもあり、徐々にペースをつかんでいく合同G。
6分。引き続き合同Gの時間帯。連続アタックから余った左へ展開。ゴール前まで攻め込むと、そこからFWがピック攻撃。これが見事にゴールラインを割り、先制トライを挙げる。5-0。
このトライで完全に勢いに乗った合同G。さらなる追加点はこの男から生まれた。
7分。ヤーボキックオフをキャッチすると、小林へパス。この大会からCTBへとコンバートされた小林は、鋭いステップでトイメンを抜き去ると一気に加速。追いすがるDFを振り切り、ついにはFBとの1対1も制し独走。なんと80mを走りきりトライ。12-0。
その後は合同Fも息を吹き返し合同G陣へと攻め込んでくる。
13分。自陣でのパスミスを拾われると、大型FWによる連続アタックを食らう。再三のゴリゴリ攻撃を凌ぎ続けるも、ついにインゴールまで持ち込まれてしまう。12-7。
19分。チームのエースであるNo.8甲川が自慢の突破力で大きくゲインするも、惜しいところで外に出されてしまう。
23分。前半終了を間近にしたこのタイミングで、待望の追加点が生まれる。合同F陣5mでのマイボールスクラム。この大チャンスを、8タン攻撃からFWが連続ピック攻撃。しっかりと練習してきたサポート選手のハンマーも機能し、トライ。17-7。
その後は合同Fも意地を見せ、風下で押し込まれているにもかかわらずゲームを切らず、5分以上にわたってロスタイムを攻め続けてくる。しかし合同Gも、立原をはじめとしたDFがしっかりと前に出てタックルを次々に決める。そしてそのままハーフタイムへ。
前半はリードして終われたが、この日は非常に強い風が吹いていた。後半は風下になる。前半はペナルティーが多かったものの、風の助けもありあまり陣地を失わなかった。後半は風下になる。ペナルティーを無くして相手陣で試合を進めらるか、が鍵になると予想された。
6分。立ち上がりの一進一退から、徐々にペースをつかむ。ペナルティーキックを得ると、ラインアウトからモールを選択。これが見事にはまり、大きくゲインする。22m内まで進むと、モールが止まったところから連続ピック。インゴールまで攻め込むもここは惜しくもノーグラウディング。
7分。しかしこの5mスクラムから、甲川のエイタンでインゴールに飛び込む。24-7。
勢いに乗る合同Gに対して、下を向き始めた合同F。
14分。小林が再びビッグゲイン。ギャップを見つけ突破し独走。大きくゲインをすると、連続攻撃から左へ展開し細井がトライ。29-9。
18分。小林がまたしてもギッグゲイン。この試合、何度目だろうか。この日の小林は誰にも止められない。ゴール前まで攻め込んだところで、DFは完全に寄っている。余った右へ展開しトライ。34-7。
その後はどちらのチームも最後まで走りきり、大きな展開のないまま試合終了を迎えた。
ノーサイド。
合同Gとして初戦突破が出来た。そして法政の選手として、初めて公式戦に勝った。選手・マネージャー・OBOG・保護者、みんなの顔が嬉しそうだった。まずは1勝を目標としたこの大会。だが1つ勝って満足している選手は誰もいない。来週もう一度良い試合をして、もう一度この気持ちを味わおう。
やはり勝つのは気持ちいい。
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