新人大会4回戦。
3回戦をシード校である北園を打ち破って勝ちあがってきた合同B。新しい年を大会中のまま明けることができ、少ないながらも合同練習も何度か重ねることができた。だんだんとチームとして成熟してきた。相手は古豪・保善。昨年の新人戦でも対戦し悔しい負け方をしている。今年こそ勝って、さらなる合同旋風を吹かせたい。
保善ボールでキックオフ。
1分。CTB安藤(玉川)のナイスタッチキック。このラインアウトをターンオーバーしチャンスを迎える。
3分。保善陣へと攻め込んだ合同B。FL高橋(慧)がルーズボールに対し素晴らしいセーブでゲットすると右へ展開。良い形を作ったが惜しくもノックオンでトライにいたらず。
5分。大型の保善FWに対しスクラムをプッシュし押し勝つ。まだまだチャンスは続く。
9分。しかし一転ピンチを迎える。保善のアタックはパントからのFWゴリ攻撃。そこからさらに裏へ蹴られるとFB曽我(玉川)がボールを抑えた瞬間にラッシュをかけられボールを奪われる。そしてそのままトライ。先制点を奪われてしまった。0-7。
15分。しかしすぐに反撃をする合同B。再び攻め込むと一気にゴール前へ。保善陣深くからラインアウトを得るとそこからさらに押し込む。ゴールラインが目の前に迫りあと1mでトライ、というところで痛恨のペナルティー。絶好の追いつくチャンスを活かせない。
19分。FL青柳の素晴らしいタックル等でボールを奪い返し再びアタック。
22分。保善陣22m内でペナルティーを得ると、ラインアウトを選択。
ロスタイム。ラインアウトからの合同Bアタック。FWのピックーゴー攻撃を繰り返しジリジリとゴールに迫る。そして今度こそインゴールに飛び込んだ。トライ。5-7。良い形で前半を終了する。
前半は一進一退の内容だった。後半は先に得点を挙げたほうが主導権を握る展開になると思われた。
0分。そして先に得点を奪ったのは合同Bだった。後半最初のプレーでタックルからラッシュしてボールを奪うと、あっという間に保善ゴール前へ攻め込む。ゴール前からゴリ攻撃で一気にトライまで持っていった。12-7。キッカーを勤めたSH高橋(傑)も難しい角度からのコンバージョンを見事に決めてみせた。
3分。しかし逆転したと思ったのもつかの間、すぐにひっくり返される。トライ後のキックオフを奪われると攻め込まれる。たまらず反則を犯すと、そこからゴール前まで迫られる。一度はノーぐらうでぃんづとなりとらいは免れるも、その次のスクラムから再び保善のゴリ攻撃の前に逆点トライを奪われてしまう。12-14。
8分。しかし再度逆転に成功する合同B。キックオフから今度は保善陣へと攻め込むことに成功。ボールを奪い返すと保善がペナルティーを犯す。点差は2点差。キャプテンNo.8赤坂が選んだのはショット。ペナルティーゴールで逆転を狙った。この距離のあるキックを安藤が力強いキックで決め、再びリードする合同B。15-14。
10分。しかしまたしてもその後のキックオフをキープできずにピンチを迎える。22m内で保善スクラムというピンチを迎える。ここで保善はエイタン攻撃。法政の選手で構成されたバックローの3人もこのエイタン攻撃を止めることができずトライを奪われてしまった。15-21。
14分。しかしそれでも前へ出る合同B。大型の保善に対し、セットプレーはもちろんブレイクダウンで一切負けておらず、DFからボールをターンオーバーしチャンスを迎えるシーンが多々あった。ここではWTB萬田が難しいキック処理を成功させるとそこから自慢の快速とステップで大きくゲインをする。そこから生まれたチャンスを今度はモールで押し込む。あと5mまで迫るも惜しくもノットリリースザボールの反則。
21分。しかしまだまだチャンスは続く。ペナルティーを得ると高橋(傑)がハリーでGO。大チャンスを迎えるとPR鈴田(玉川)の突破からFWにゴリ攻撃。そして今度こそ実った。トライ。22-21。またしても逆転に成功する。
あと4分。これを凌げばこのシーソーゲームをモノにできる。そう思ったが、シーソーはまだ動きを止めていなかった。
23分。保善FBがスピードで外を駆け抜ける。ゴール前で捕まえ5mスクラムとなるも、ここで保善のエイタン攻撃をまたしても止めることができなかった。22-26。
24分。センタースクラムからの保善のキックを処理しきれず奪われる。まさかの独走トライを許す。22-33。
ロスタイム。下を向くことなく最後までアタックを繰り出す合同B。保善ゴール前まで迫り最後の攻撃を仕掛けるも、ついにトライに至らず。
ノーサイド。
良い試合ではあった。一ラグビーファンとして観ることができたら、逆転に次ぐ逆転のあったこの試合を本当にワクワクするものとして楽しめたかもしれない。ただ、そんな試合だったからこそ最後に笑うのは我々でありたかったし、ものすごく悔しい。
これで新人大会は終了した。結果的には東京都のベスト16に勝ち残った唯一の合同チームとなった。合同Bの評判を耳にすることもあり、目標としている「合同旋風」を少しは吹かすことができたのかもしれない。しかしまだこの旋風は弱くそよ風のようなものだ。東京中のラグビー関係者を振り向かせるような、そんな強い大きな風を吹かせるために、今後も努力をしていこう。
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