全国大会都予選トーナメント2回戦。
1回戦の東海大高輪台との試合を良い形で勝つことができた。合同チームではあるがプレーの呼吸も合うようになり、そして何よりも本当のチームメイトとして互いに力を合わせることができるようになってきた。もう少しこのチームでやれれば、さらに良いチームになれるだろう。そのためには勝たなくてはならない。相手は桐朋。春の大会で素晴らしい成績を収めたシード校である。例年だと春季大会をもって3年生が引退し、この全国大会予選は1・2年生中心で臨むことの多いチームだが、今年は核となった3年生が残った。もちろん油断できない相手である。
合同Dボールでキックオフ。
序盤から良い形で試合を進める合同D。FB古瀬の高さのあるハイパント攻撃や、CTB小林の素晴らしいタックルなどもあり、桐朋陣へと攻め込んでいく。しかし、ミスやペナルティーの多さも目立つ。
8分。SO細井のキックからCTB伊藤が相手選手を捕まえ、LOイーゴリーがボールにからんで奪いとる。
9分。そのチャンスから細井が空いている裏へキックパス。ここは惜しくもつながらないが、その後のスクラムもプッシュし、俄然合同Dのペース。
12分。依然合同Dの時間帯。モールからPR中原がゲイン。ゴール前まで迫るも惜しくもトライには至らず。
14分。No.8甲川がブラインド側にエイタン攻撃。ここも惜しくも決まらない。
その後は桐朋も盛り返してくるが、この攻撃を防ぎきった合同Dは再び敵陣へ。
24分。桐朋が反則を犯しペナルティーを得る。ここで中原がパワフルな突破を見せビッグゲイン。ゴール前での攻防となり、二度にわたってインゴールまで進入するも、いずれもノーグラウディングの判定。
27分。だが、ついにトライを奪った。桐朋ゴール前でのマイボールスクラム。エース甲川がエイタン攻撃で、今度こそ正真正銘のトライを奪った。7-0。
ハーフタイム。
前半終了間際にトライを奪ったことで、勢いに乗る合同D。ハーフタイム中にも大きな声を出す選手が多くいる。少し嬉しかったのは、法政の選手がたくさんしゃべっていること。3年生選手のいない我々は、いつも他チームの3年生に引っ張られてきた。でもその中から少しずつ成長し、自分が引っ張るという自覚を持つようになってきてくれた。
非常に良い雰囲気のハーフタイムだった。後半に向けて唯一の懸念は、ミスが多かった前半でスタミナを浪費してしまい、最後までこの勢いが持続できるかという点だった。
ヤーボキックオフをいきなりノックオンで後半をスタートさせた。
1分。このスクラムはFWが頑張りターンオーバー。その後再び桐朋陣へ。しかし敵陣でのヤーボスクラムから、相手の10番にSO・CTBのわずからギャップを突かれ突破される。人数的には勝っているものの、うまくコミュニケーションとったDFができず一気に抜かれてしまう。古瀬がなんとか止めるも、そのままつながれトライまでいかれてしまった。7-5。
9分。桐朋ボールラインアウトから、ドライビングモールでのアタックを受ける。なんとか止めるもシザースでインサイドDFを抜かれてしまいトライ。7-10。
点差的にはまだまだ下を向く状況ではないが、この頃から疲労の色が見え始め、タックルも甘く手でいくようになってきた。
15分。ミスからターンオーバーされ、キックカウンターを食らう。BKのDFが機能しなくなってきており、止められない。トライ。7-15。
24分。甲川がエイタン攻撃。ゲインするも味方が追いついてこない。ノットリリースザボールでチャンスを失う。そこからハリーで攻撃されると、誰も追いつけない。まさかの独走トライ。7-22。
28分。ポイントサイドが空いている。そこを次々と抜かれトライ。7-29。
ノーサイド。
大変悔しい負け方になってしまった。前半が良かっただけに、なおさら悔いが残る。敗因は明らかだった。後半最後まで走りきることができなかったことだ。その要因となったのは2つあるだろう。
①フィットネス不足な上に、前半からのミスが多くさらに消耗してしまったこと。
➁苦しい時間帯になったときに、ワンチームとして自分たちを信じることができなかったこと。
だと私は思う。①は練習するしかない。②は、合同チームとして常に課題となることだが、今後も合同チームとしての活動は避けられない我々としては、言い訳とせず乗り越えなくてはいけない課題だ。
これで3年生は引退し、2年生の代となる。部員の大半が2年生の法政としては、いよいよ最後の年となる。そしていよいよ最高学年としてのシーズンが始まる。正真正銘のリーダーとして自覚ある一年間を送ってもらいたい。
そして唯一の3年生、典子。三年間本当にお疲れ様でした。昨年卒業したマイと一緒に、よくこのチームを支えてくれた。男子部員が0人だった日々を諦めることなく繋いでくれたからこそ、今日という日がある。感謝の気持ちでいっぱいだ。典子自身の頑張りもあったが、同時にたくさんの人たちに支えてもらった三年間でもあったのではないか。合同チームやKOBELCOカップでの活動を通して、多くの仲間や友人と出会い、すごく可愛がってもらったな。その人たちにも感謝しよう。卒業しても、必ずラグビーに関わり続けて欲しいと思っています。本当にお疲れ様でした。
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