法政大学高等学校ラグビー部

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HOSEI University Highschool RUGBY FC
春季大会トーナメント1回戦 vs 合同H(足立・荒川工・板橋有德・東)

春季大会トーナメント1回戦 vs 合同H(足立・荒川工・板橋有德・東)

春季大会トーナメント1回戦。

先日高体連ラグビー専門部より発表があり、今大会から大会フォーマットを全てコロナ以前に戻して開催する旨が伝えられた。昨年度は条件付で一部観客を入れて開催していたが、完全な有観客開催は実に3年以上ぶり。OBOGの方々に応援に来てもらえるのも大変久しぶりの大会となった。

今大会法政は合同Cに所属している。田無工科・帝京八王子・武蔵との合同となる。3月末から一緒に活動してきてまだまだ日が浅いものの、各校気の合う選手が多いようで非常に良い雰囲気で練習してきた。先週の練習試合も随所に良いプレーが見られた。

また、チームの雰囲気も新人大会の頃と比べると確実に良くなっているように感じている。特に新高1が加わり新しい風がチームに吹くようになってきたここ1ヶ月ほどは、以前よりチームらしくなってきていた。

楽しみである。

 

マイボールでキックオフ。

キックオフ直後いきなりのピンチを迎える。しかしここはターンオーバーし逆にSO浦野のナイスキックで陣地を回復する。

6分。合同Hのミスが起こり、良いエリアでのマイボールスクラム。これをNo.8黒髪→SH竹内と繋ぎビッグゲイン。そしてパスを受けたWTB黒田が左サイドを走りきりインゴールへと飛び込んだ。5-0。

12分。良い形の出足だったが、合同Hも前に出てくる。ペナルティーへの反応が早く、我々が準備できていないうちにどんどん攻撃を仕掛けてくる。ここでも戻りきれずオフサイドの反則を犯した合同Cに対し、時間を与えずハリーで攻め込みトライを奪われた。5-7。

15分。しかし再び合同Cの時間帯。再び敵陣深くまで攻め込むと、大型FWによるピックゴー攻撃。一度はターンオーバーされてしまうも、WTB脇山が大きくゲインし再び敵陣深くまで攻め込む。再びピックゴー攻撃を繰り出すと、今度はボールを失わず、最後は浦野が空いた右隅に飛び込んだ。10-7。

22分。再びピンチを迎える合同C。しかしここでCTBへコンバートされた市野からCTBキャプテンの太宰へとパスが繋がりながり一気に敵陣22mの中へ。あともう少しでトライというところまで攻め込むも、惜しくもここでハーフタイムを告げる笛が。

 

非常に良い雰囲気で戦えている合同C。しかし大型FWが多い分スタミナ面に不安が残る。特にこの日は雨上がりでグランドはぬかるみ、なおかつ気温が高く消耗は激しい。最後まで走りきれるか、DFで最後まで統率されたUPが出し続けられるかがキーとなるだろうと思われた。

 

後半も合同Cペースで試合が始まる。

田無工科のキャプテンで先日の合同選抜でも東京都代表の主力として活躍していた黒髪によるエイタンが威力を発揮し、大きなゲインを再三見せる。

5分。ゴール前に攻めると再びピック攻撃。しかしここでボールを失うと、ゴール前スクラムからBKに一気に抜かれ80m以上走られてしまう。逆サイドから脇山が必死に戻るもギリギリ届かず逆転トライを奪われてしまった。10-14。

12分。しかしまだまだ諦めない合同C。再び相手ゴール前まで迫ると、連続ピックで相手DFが真ん中に寄ったところをBKへ。市野がボールをもらいタックルを受けながらも前へ。最後はインゴールに右手を伸ばしライン上にトライをした。17-14。再逆転。

その後も多くのピンチを迎えるが、太宰が何度もタックルでチームを救う。さすがキャプテンという背中を見せ続けていた。

21分。勝利が見えてきたこの時間帯、またしても合同Hの反撃を食らう。相手のキックが自陣奥深くまで転がると、蹴り返す時間が無くたまらずグラウンディングする。これがキャリバックの判定となり自陣5mでの相手ボールスクラムという大ピンチ。このスクラムから左サイドに展開されるとDFが届かずトライを奪われてしまった。17-21。

あと少しというところでまたしても逆転された合同C。落ち込む表情を見せる選手もいたが、それでも諦めずに大声を出す選手がまだたくさんいた。

24分。浦野のキッキオフは意表を突いたショートキック。相手DFは処理しきれずノックオン。敵陣10m付近でのマイボールスクラム。時間的におそらくラストプレーになる。ここで合同Cが託したのは黒髪によるエイタン攻撃。この日何度もビッグゲインを見せていた彼の突破に全てを賭けた。黒髪はその期待に応え左サイドを突破するとWTB・FBとの1対1も制しインゴールまで走り切った。逆転のトライ。22-21。

そしてノーサイドの笛。

 

劇的な逆転勝利となった。何度もリードが入れ替わるシーソーゲームを制した選手たちの表情は笑顔にあふれ、リザーブ選手やマネージャーも一緒に喜んでいた。保護者やOBの方々も笑顔でねぎらってくれた。15人制の公式戦で勝ったのはいつ以来だろう。たかが一回戦突破だ。でも勝ったことは素直にうれしい。

それ以上にもっと嬉しかったのは、試合開始の際に「勝てるかもしれない」「勝ってほしい」と思って試合を迎えられたことだ。新人大会の時はそうは思えなかった。試合に臨む姿勢が欠けていて、とても公式戦を戦うチームになっていなかった。当然のように負けて、当然のように悔しくなかった。今回はそうではなかった。そこにチームの成長を感じた。

しかしチームはまだまだ課題がある。我々はラグビーのチームとしてやっとスタートラインに立ったところだ。これからさらなる成長を遂げていかなくてはならない。我々が勝って喜んでいる間に、負けた合同Hの選手たちは率先してグランドの整備をしてくれていた。きっと悔しさを噛みしめながら。そういうことを感じることができ、誰からも認められる勝者になってこそ、本当の意味での勝利に値するチームと呼ばれるだろう。

 

もっともっと成長しいこう。

 

合同C
FW
1
山口 秀峰(帝八)
3
2
杉本 琉歌(田無)
3
3
佐藤 秀梧(田無)
3
4
植村 駆(田無)
3
5
督永 樹楽(田無)
3
6
関口 翔世(法政)
3
7
須賀 悠介(田無)
2
8
黒髪 拓(田無)
3
HB
9
竹内 勇太朗(法政)
3
10
浦野 桜佑(法政)
2
TB
11
脇山 天雅(法政)
2
12
太宰 歩(法政)
3
13
市野 太一(法政)
3
14
黒田 航晴(田無)
2
FB
15
小宮 真翔(田無)
2
 
16
石上 陸(帝八) 2
17
安藤 莉一(田無) 2
18
芦川 一輝(田無) 2
19
大杉 直生(武蔵) 1
20
生駒 健介(帝八) 2
21
井上 弥怜(法政) 3
22
   
23
   
24
   
25
   
合同C
 
合同H
2
 1
 
 1
 
PG
 
 
DG
 
10
前半
7
2
 2
1
 2
 
PG
 
 
DG
 
12
後半
14
22
合計
21
交代
入替 後半8分 3 → 18
     
     
     
     
 

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