春季大会トーナメント2回戦。
前戦を劇的な逆転勝利で勝ち上がった合同C。チームの雰囲気も非常に良くなり、2回戦に向けて気持ちを入れて練習をしていた。怪我やコンディションの関係で出場できなかった法政のFL野嶋とWTB井上も出場できることになり、良いニュースもある。
楽しみである。
マイボールでキックオフ。
序盤から青山はキックを多用してきた。WTBの裏へのキックからターンオーバーを狙ってくる戦術で、合同Cは試合を通して終始キック処理に手を焼くことになった。
4分。ラインアウトから青山に先制トライを奪われる。0-7。
合同CもDFで頑張り時折青山陣へ攻め入るが、ミスが多く決定機を迎えられない。
14分。ペナルティーからハリーで攻められ一気にゴール前に迫られる。一度は何とかトライを防ぐも、インゴールドロップアウトのボールをカウンターで走られ、DFラインのギャップを突かれトライを奪われてしまう。0-14。
18分。ターンオーバーされDFが揃っていないところを攻められ、またもトライ。0-21。
前半で3トライ差となり気落ちしてしまうかと思ったが、しっかり前を見て反撃に転ずる合同C。
21分。敵陣10mでのマイボールラインアウトという絶好のチャンス。ここで選択したのはモール攻撃。田無工の大型FWを中心に力で押し込む。ゴールが見えたところでチーム一の巨漢・PR佐藤が飛び込むとDFもタックルに来たが、スピンムーズで交わしてインゴールにグラウンディングした。トライ。5-21。
29分。その後は青山の攻撃によく耐えていた合同Cだったが、やはりキック処理や陣地取りに苦労し続ける。ここも段々と下げられ、前半終了間際に追加点を取られてしまった。
後半開始と同時にFL野嶋を投入。3月末の練習試合で脳震盪になり、この日が復帰戦となった。まだ体力が戻っていないことから後半の30分間のみの出場となったが、誰よりもたくさん走ってチームを助けるように伝えた。
6分。自陣での合同Cのペナルティーに対し、青山はショットを選択。点差を考えると非常に手堅い選択に見えるが、我々のDFに対し攻めにくさを感じていたのか。5-29。
その後もNo.8からWTBへコンバートされた井上が、相手のパントをキャッチしチャンスを作るなど良い形を幾つか作る合同C。
10分。ここもSO浦野のキックパスをダイレクトでキャッチした井上が相手を一人かわし突破。フォローに来たCTBキャプテン太宰へ繋ぐとゴール前まで走る。しかしここもトライには至らず。
11分。No.8エース黒髪のエイタン攻撃からSH竹内へのコンビネーションでビッグゲイン。しかしあろうことかこのボールを奪われると逆に一気に50m独走されトライを奪われてしまった。5-36。
このトライにはさすがに気落ちしたか、この頃から動きが悪くなってくる合同C。
20分。立て続けにトライを奪われる。5-41。
大型FWの多い合同C。スタミナも切れ始めた。2回戦から試合時間も長くなり30分ハーフになったことに加え、この日は気温も高く消耗が激しい。そんな中でも太宰やFL関口などが必死に相手を食い止める姿に仲間も勇気づけられる。
23分。ミスボールを拾ったCTB市野が相手DFラインのギャップを見つけ突破。意地のトライを見せるまで2mまで迫ったが、ここもパスが繋がらなかった。
27分。最後まで攻撃の手を緩めない青山に対しジリジリ下げられる合同C。ここでとどめのトライを奪われた。5-48。
ノーサイド。
残園ながら負けてしまった。
だが試合後に素晴らしい光景を2つ目にしたので、この場を借りて紹介しておきたい。
一つは合同Cの仲の良さである。とてもシャイな部員の多い我が法政ラグビー部は、これまで色々なチームと一緒に試合をしたりしてきたが、上手く関係を作れなかったりなじめなかったりした時も少なくなかった。しかし今回は違った。3月の末に初めて顔を合わせ1ヶ月ほどの時間しか付き合いが無かったにもかかわらず、とても仲良くなり笑顔で活動する姿がたくさんあった。試合後に聞いたところ「この合同Cが好きだ」と答えた選手がたくさんいた。せっかくなので今後もしばらくこのチームで試合をしたり練習したりしていこうと話した。良い仲間との出会いという素晴らしい財産を得られた。
もう一つは応援してくださった方々の姿だ。今大会から大会フォーマットがコロナ以前に戻り、有観客開催となった。昨年も保護者に限り認められてはいたものの、今回から保護者に加えて、家族・OB・そして学校の友達の姿があった。それを見て思い出したことがあった。かつてコロナ前のこの学校には、色々な部がお互いを応援にいくという文化があった。野球やサッカーにとどまらず、アイスホッケーやブラバンや音楽部のコンサートなど、公式戦や発表会の場に足を運ぶと、必ずと言って良いほど同級生や仲間を応援する法政高校の生徒を見かけた。多くの人が応援に訪れ、試合ではいつも法政の応援席の方が相手校より多かった。誰に頼まれたわけでもなく、一円にもならないことだが、仲間を応援しようとする純粋な気持ちがある。これは本校が誇るべき素晴らしい伝統だと思う。我々ラグビー部も応援してもらえてことを感謝し、仲間のことも応援できる集団になって欲しいと強く願う。
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