HOME WHAT'S HOSEI NEWS MEMBER SCHEDULE RESULT ALBUM LINK OLD BOYS MAIL JUNIOR HIGH


  



今年もこの日がやってきた。法政大学ラグビー祭。法政の名を冠したジュニア世代から大学生までが一挙に集い、記念マッチをする日だ。我がチームは毎年法政二高との定期戦を戦っている。今年は新しいジャージを辰野様から寄贈いただき試合に臨むこととなった。辰野様からジャージをいただくのはこれで3度目。58代・61代のときにいただき、その時は共に二高に勝利している。今年もそのジンクスを継承すべく勝利を目指した。

法政ボールでキックオフ。キックオフを任されたのは期待の1年生WTB橋本。すでにチーム内での信頼は厚く、ドロップキックの精度はチーム1だ。

法政は開始から二高陣に攻め込む。立ち上がりで圧倒するテーマを忠実に遂行し、ガンガン前へ出た。

10分。敵陣10mからの法政AT。二高DFが上がってきたところでSO山福が絶妙の裏へのキックを放った。これをWTB今野が俊足を生かして追いつきゲット。ゴールラインまであと10mというところまで攻め込む。しかしここではトライまでには至らなかった。

その後も法政はDFで圧倒する。ボールを奪われてもDFが前に出続けゲインを許さない。特に両CTB松元・吉原のタックルはすさまじく、二高を自陣深くに釘付けにする。試合は法政が攻め込み二高が受ける、そんな展開で進んでいった。

20分。山福が二高DFラインが崩れているのを見て大きく左へ飛ばしパス。これが吉原→今野と繋がり今野が独走する。二高陣5mまで迫るビックチャンス。そしてここで山福が選択したのが右へのキックパスだった。二高DFが左サイドに集まったのを見ると右サイドでフリーになっていた橋本めがけて迷わずキック。通ればトライ!という場面だったがこれは惜しくも橋本の胸に収まらずここでも惜しくも先制点は奪えなかった。

27分。このまま互いに無得点で折り返すのかと思われたが、法政はピンチを迎えてしまう。法政陣22mでの二高ラインアウト。ここは法政FWががんばり一度はボールを奪い返すも、脱出を図ったキックを二高にカウンターアタックされる。二高13番の素晴らしいランで法政のDFは全員が抜かれてしまい先制トライを奪われてしまった。0−7。

嫌な形で先制された法政だが気持ちは全く切れていない。

29分。なんと法政はロスタイムのうちに同点に追いついてみせた。トライされた後のキックオフを橋本が再び奥深くへナイススキック。一気にターンオーバーに成功し二高はたまらずペナルティーを犯す。山福はしっかりとタッチキックを深くまで蹴りHO椎名からのラインナウト攻撃。しっかりとボールを確保しモールからNo.8岨野がゴー。二高も必死のDFで食い止めるも法政のFWはピックを重ねる。そしてついにインゴールへ飛び込んだ。同点トライ!7−7。

そしてハーフタイム。

素晴らしい立ち上がりから激しいDFを見せ、先制されても追いついてみせた法政。気合が満ち溢れハーフタイムでも興奮のあまり感極まっている者までいる。後半もこのままの勢いで勝利を目指したかった。
しかし二高も顔つきを変え真剣に話し合っていた。神奈川BEST4が本気で立て直しを図ってきた。

後半のキックオフ。
二高はいきなり法政陣へATをしかけてくる。

1分。法政の蹴ったキックをまたも二高はカウンターアタック。ビッグゲインを許しあわやというところまで攻め込まれる。ここはなんとか法政DFも粘るが、二高ATの時間が続く。

3分。二高の力強いモール攻撃。法政はたまらずペナルティー繰り返してしまい、二高はここで素早い仕掛けで一気にインゴールまで突破されてしまった。7−14。

5分。法政も当然諦めない。二高陣深くまで攻め込みラインアウトからモール攻撃。しかしここは二高のサックにやられ逆にボールを奪われてしまう。

このあたりから二高のスピードに乗ったATにDFラインが破られるシーンが目立つようになってきた。

8分。二高陣10m付近からのラインアウトで二高はサインプレーを繰り出す。ブラインドにいた11番がピールオフしぽっかり空いたスペースへ走り出す。スピードに乗ったランを法政は止められず60mを独走されてしまった。7−21。

12分。晴れていた天候が急激に崩れ雹が降り始める。この試合の展開を象徴しているかのようであった。

14分。FL竹内が気持ちが入りすぎてかち上げた相手を落としてしまった。5分間のシンビンをくらう。

15分。前半あれだけ前に出ていた法政DFが再三の二高ATに対しては受け始めてしまった。ここでもDFが前に出れず二高BKにトライを奪われる。7−26。

その後は法政も巻き返しをはかり幾度となく二高ゴールに迫るも、ミスが多くトライまでには至らない。

24分。二高FBが蹴ったボールを法政は処理にミスをし一気にターンオーバーされる。そしてトライを奪われてしまう。7−33。

29分。二高は最後まで攻撃の手を緩めず、ここでもFWのゴリ攻撃で前に出続け、とどめのトライを奪っていった。7−40。


ここでノーサイドの笛。



今年も二高に勝てなかった。

前半を素晴らしい形で戦えただけに、悔しかった。
涙を飲んだ卒業生がたくさん応援してくれている前で勝てず、悔しかった。
辰野さんからいただいたジャージの初戦を白星に出来ず、悔しかった。
兄弟校同士での戦いに今年も敗れ、悔しかった。

とにかく、悔しかった。

しかしプラスの材料もたくさんあった。特に前半の戦いは練習の成果がしっかり現れた結果であり、自分達のゲームプランを追及できれば強豪校とも渡り合えることが分かった。やってきたことは決して間違ってなかったと思う。

2週間後には春季大会が始まる。関東大会に繋がる大事な大会だ。初戦の相手は保善高校。言わずと知れた名門であり今年も新人戦でBEST16に入りシード校となっている。しかし保善とはかつて東京都の決勝戦も戦ったことのある我がチームのライバルである。負けられない。

悔しいと思うことは誰でも出来る。大切なのはこの悔しさをバネに出来るかどうかだ。この敗戦がチームを成長させた、そう思えるよう再び前を向いていこう。


この涙を明日につなげろ!



法政

1
石井 英人
1
2
椎名 克
2
3
金森 達哉
3
4
堤 正樹
3
5
谷口 優人
2
6
大屋 賢祐
2
7
竹内 仁之輔
2
8
岨野 力也
3
H
9
横尾 俊也
2
10
山福 武
2
T
B
11
今野 太晴
2
12
松元 宏樹
3
13
吉原 良祐
3
14
橋本 貴大
1
FB
15
佐々木 陽平
2



16
伴 裕太
3
17
18
19
20
21
22
23
24
25
法政
法政二
1
1
1
1
PG
DG
7
前半
7
5
4
PG
DG
0
後半
33
7
合計
40

交代
シンビン
後半14分
7(5分間)