法政大学高等学校ラグビー部

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【中学】決勝トーナメント1回戦の結果

【中学】決勝トーナメント1回戦の結果

 先日行われました行われました秋季大会決勝トーナメント1回戦の結果についてお知らせいたします。

法三日北 31○26 成城学園

 ともに怪我人に苦しむ両チーム。万全でないチーム同士、意地をかけてぶつかりあいました。

 昨年のトーナメント2回戦、この成城学園グラウンドで、成城学園を相手に残り数分まで追い詰めながらつかめなかった勝利。誰も忘れていません。怪我でラストシーズンが危ぶまれた我らが法政のキャプテン、奈良君も先発出場です。

 先制は我が連合チーム。相川君が敵陣を力で引き裂いてトライします。その後は互角ながら取って取られての展開。いつもは正確な廣瀬君のキックもなかなか定まらず、12-21とリードされて後半を迎えます。

 プレイが雑になり始めた我が連合チームをもう一度締め直し、グラウンドへ送り出しました。

 相変わらず我慢の時間は続き、相手にトライを許しながらも2トライ1ゴールを返し、24-26。この段階で武井の時計は20分を回っていました。「今年もか」と思いましたが、負傷などによってレフリーは細かく時計を止めていました。まだ続きます。おそらく1プレイ。

 トライを取られていますので、我が連合チームが敵陣めがけてキックオフのボールを蹴り込みます。キャッチされ、そのままプレイを切られてしまえばノーサイドでしょう。

 キャプテン小林君が蹴り込んだボールは成城FW陣とボールをチェイスする連合FW陣の間に落ちます。そしてバウンドしたボールは連合FW陣の手の中に。

 死力を尽くした最後の攻撃です。怒濤の如く成城ゴールに襲いかかる連合チーム。成城はたまらずペナルティを犯してしまいます。「ショット!」事前に伝えたようにベンチのコーチからは指示が飛びます。決まれば逆転。角度、距離は微妙ながらも、今日は不調に見える廣瀬君の右足に賭けます。

 グラウンドの選手たちの判断は「GO」。トライを狙いにいきます。なおも敵陣に襲いかかる連合チーム。成城も高い壁となり留め続けますが、一体となって前掛かりに攻め続ける連合チームを前に、次第にゴールへと下げられてしまいます。ポイントはゴール正面、あと10m弱となったそのとき、先制トライを上げ、今日はチームのために体を張り続けている相川君の手にボールが。強引にディフェンスをぶち破り、倒れ…ません。一気にゴールへとなだれ込み、ゴール下へと逆転トライ。キックも決まり、そのままノーサイド。

 勝って嬉しいのは当たり前です。でも、これ、これこそがラグビーなんです。素晴らしいゲームだった。誰ひとり試合をあきらめていなかった。選手もレフリーもベンチも観客も、みんなで一つのボールを追いかけた。全員、すべてを出し尽くした。嬉しくて泣いた。悔しくて泣いた。全員仲間です。

 遼也、最高の復帰戦になったな。グラウンドでこんな経験ができる選手がうらやましい、いつもそう思います。もう一つ、「うらやましい経験」をしてくれ。

 2回戦の詳細は、追ってご連絡いたします。

法政大学中学校ラグビー部
顧問 武井博志
顧問 佐々木常昭

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