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春季大会1回戦。ついにこの日がやってきた。63代目の平野主将率いるこの代は、チーム発足当初より「関東大会出場」を目標に掲げてきた。東京から関東大会に出場できるのは6チーム。春季大会の上位6校のみに与えられるものである。いよいよ夢への第一歩だ。このために苦しい練習に耐えてきた。震災の影響で練習時間が少なかった。でもそれはどこも同じだ。全力で戦うのみである。相手は開成学園。全国屈指の進学校である。

開成ボールでキックオフ。春季大会が始まった。

1分。HO宮本がいきなりのビックゲイン。ミスで相手ボールになるも、LO井上の素晴らしいタックルで再びターンオーバーする。法政は絶好の立ち上がりを見せる。

3分。敵陣で得たラインアウトから、法政FWがモール攻撃。FWはモールにこだわって練習を重ねてきた。その甲斐あってジリジリとゲインしていく。途中で止められるも、最後はFWがサイドをゴリ攻撃。先制トライを奪った。5−0。

5分。再び開成陣深くへと攻め込む法政。ゴール前5mスクラムから、No.8高柳が飛び出しSH青木へパス。青木がインゴールに飛び込み追加点を奪う。10−0。

その後は開成も息を吹き返し法政陣へと攻め入る。法政陣10mからのスクラムから、開成SOが絶妙のゴロパンで法政BKの裏を脅かすも、法政期待の1年生WTB池永が間一髪戻りインゴールでボールを押さえた。

11分。再び法政の攻撃。右への大きな展開が池永に渡る。池永は自慢の俊足を生かし、40mを一気に走りきる。15−0。

14分。ブレイクダウンで圧倒する法政は、次第に1対1も圧倒し始める。ここでも法政FWの圧力に耐えかねた開成がペナルティー。これを間髪いれずキャプテン・FL平野が突っ込み、最後はFWでゴリ。22−0。

18分。ここでも法政は開成陣深くまで攻め入る。しかしここに落とし穴があった。開成SOがハイパント攻撃。これを法政BKが処理を誤り、キャッチミスを拾われる。そしてなんとインゴールまで独走を許してしまった。22−5。

22分。それでも法政は攻め続ける。FWのゴリ攻撃からSO杉山が素晴らしい突破を見せ、最後はインゴール中央にトライを決めた。29−5。


ここで前半終了。
ハーフタイムの中で意外な光景を目にした。ハーフタイムには毎回監督やコーチからの指示を伝え、再び後半に向かうというのが恒例になっていたのだが、この日はベンチ前に戻ってきて息つく暇もなく、選手同士で色々な反省やアイデアを出し合っていた。主将やリーダーはもちろん、普段大人しいプレーヤーや下級生もみんなで意見を出し合って修正をしようとしていた。ずっと自主性が無いといわれていたこのチーム、大きな成長を見ることができた。嬉しかった。


後半も法政ペース。

3分。ラインアウトをモールで押し込みトライ。36−5。

5分。BKの展開で杉山から池永へ。池永この日2つ目のトライ41−5。

7分。開成がキックオフしたボールをPR松井がキャッチしてなんとそのままインゴールまで独走。48−5。

12分。ペナルティーを杉山が判断しタッチに出さず左に展開。CTB清水がこのパスを受け取り、トライ。53−5。

15分。開成ボールをターンオーバーし、杉山がCTB星谷へとパス。星谷が独走し開成FBと1対1になったところで右からフォローの声。パスを出した杉山がその後もきちんとフォローし、星谷からパスを受け取る。そしてトライ。60−5。

18分。井上のビックゲインから右に大きく展開ここに松井が走っていた。そしてこの日2つ目のトライ。65−5。

23分。杉山の右展開に反応したのは、またしても池永。なんとこの日3つ目のトライ。1年生にして、欠かせぬ戦力となっていた。72−5。


そしてノーサイドの笛。



まずは初戦突破おめでとう。
人数難や震災の影響で、農大一高との試合以来実に3ヶ月ぶりの試合となったが、
怪我人も出ず勝利をつかめたことは嬉しい。

だが勝利という結果以上に嬉しかったのは、みんなの戦う姿勢だ。1月以来、我がチームのテーマは「いかに自分たちでやるか」だった。これまでの、指導者に勝たせてもらうという姿勢から、自分たちで勝利をつかむために、チームは自主的に動いてきた。何回もミーティングを行い、戦術や練習メニューまでも自分たちで相談し、くじけそうになったときはみんなで声を出してやってきた。この試合でもハーフタイムにはたくさんの選手が自分の意見を出して修正点を考え、そして自ら勝利をつかんだ。この勝利の味はこれまでのものとは比べ物にならないほど素晴らしいものだっただろう。
この試合結果を書いていて気づいたが、そう言えばこんなにたくさんの選手の名前を書いたことはあまりなかったように思う。これも、リーダーだけに頼らず、自分たち全員で戦った証だあるのだろう。

これで一歩夢の舞台に近づいた。また来週すぐに2回戦がやってくる。しっかりと準備をして、全力で戦おう。

がんばれ法政高校ラグビー部!



法政

1
松井 貴大
3
2
宮本 廣樹
3
3
小津 久典
3
4
小野 大介
2
5
井上 真一
3
6
平野 睦
3
7
高野 祐一
3
8
高柳 勇斗
3
H
9
青木 智史
3
10
杉山 了伍
3
T
B
11
木山 拓則
2
12
星谷 孝太朗
3
13
清水 虹輝
2
14
池永 慶祐
1
FB
15
出野 拓
2



16
岡本 康太郎
3
17
末吉 恵大
2
18
大仁 貴博
1
19
20
21
22
23
24
25
法政
開成
5
1
3
PG
DG
29
前半
5
7
4
PG
DG
43
後半
0
72
合計
5

交代
入替
後半0分
11 ⇒ 17