HOME NEWS MEMBER SCHEDULE RESULT ALBUM OLD BOYS


  



新人大会トーナメント3回戦。FL岡本・FB出野の怪我が完治せず、またしても14人で戦うことになってしまった法政。しかし1回戦、2回戦も同じ形で戦い、勝利することができた。人数は言い訳にはならない。相手は農大一高。日ごろから色々な場面で共に活動させていただいているチームであり、お互い手の内は知り尽くしている。この試合に勝って、秋準優勝の目黒に挑戦したい、その意気込みを持ってグランドへ出て行った。

農大ボールでキックオフ。

1分。FL岡本がグランドの外へ。前回の試合で骨折から復帰したが、後日の練習でまたしても骨折。辛い気持ちを抱えながら、今回も骨折したままの体で試合を成立させるためにメンバーに入ってくれた。

序盤は法政FWが強さを見せ、ブレイクダウンとスクラムで農大を圧倒し、SH青木・SO杉山・CTB星谷のキックを中心に陣地を獲得していく。しかしミスが多く、決定的なエリアまでは侵入できない。そんな展開で最初の10分ほどが過ぎた。

10分。杉山のゲインで、法政は初めて農大陣深くまで攻め入る。ここで得意のFWのゴリ攻撃。HO宮本がDFを弾き飛ばしインゴール中央へと先制トライを奪った。
7−0。

12分。今度は農大の逆襲。法政のキックを逆手に取りカウンター攻撃。法政DFは乱れており、そのギャップを抜かれインゴールまで持っていかれてしまう。7−7。

17分。しかし法政は攻め続ける。ハーフウェー付近で得たペナルティーを星谷が素晴らしいタッチキックで一気にゴール前へ。残り10mほどをFWのモール攻撃で攻める。ゴール直前で食い止められるも、ここで青木がブラインドサイドのスペースを見つけ、飛び込んでトライを奪った。12−7。

23分。またしても農大陣10mでのマイボールラインアウト。ここもFWのモール攻撃で攻める。今度はじっくりと前進し、そのままトライまでたどり着く。主将FL平野が落ち着いてボールをグラウンディングした。17−7。


ここで前半終了。

前半いい形で得点を重ねることができた法政。後半もこの流れでと思っていた。しかし農大は法政の弱点を見抜き、気合を入れなおして後半に臨んでいた。


2分。農大はBK勝負に切り替え、とにかくボールを回してきた。特に農大12番のランは素晴らしく、大きなゲインを許してしまう。ここで農大はパスミスが出るが、逆に法政DFが乱れてギャップが生まれてしまう。そこを付かれてインゴールまで走られてしまった。17−14。

7分。その後も勢いに乗った農大の攻撃に法政DFは下がるばかり。まだリードしているのにもかかわらず法政は完全に劣勢に回る。しかしこのピンチを救ったのはNo.8高柳であった。農大陣5mでのヤーボスクラム。ここで農大10番のキックに高柳が猛然とチャージ。インゴールに転がったボールに対し、高柳自身が再び飛び込みボールを押さえた。高柳の雄たけびが響き、法政は勢いを取り戻した。22−14。

かに見えた・・・。

9分。高柳のトライで流れを引き戻したかと思ったのもつかの間、農大はまたしてもBKに展開した攻撃を仕掛けてきた。法政は再び防戦一方になり、DFが対応しきれず独走トライを許してしまった。22−21。

その後も農大のBK攻撃に苦しめられるも、法政は何とかギリギリで踏みとどまる、そんな展開が続く。

23分。あと2分しのげば勝利をつかめる、そんな時間だった。法政は足が止まりタックルが甘くなっていた。間一髪で止めていた農大の攻撃に、ついに突破された。農大10番にトライを奪われてしまった。22−28。

法政は最後の瞬間まであきらめず、ロスタイムに入ってもトライを目指す。しかし農大のDFも踏ん張り、ついにゴールラインを割ることはできなかった。


ノーサイド。



勝てなかった。前半あれだけ圧倒していたのに、見事な逆転負けを食らってしまった。負けた言い訳はいくらでもできるだろう。しかし実力で負けたのだ。それだけは間違いない。チームに関することは全て含めての戦いなのだから。

その中で、やはり一番大きな敗因は、気持ちの弱さだと思う。後半、23分まで法政はリードしていた。にもかかわらず常に前を向いて大きな声を出していたのは農大の選手たちだった。法政の選手たちは「リードしているんだからこのまま早く時間が過ぎてほしい」と思っているように見えた。それでは勝てない。仮に今日勝てたとしても、次は負ける。

今回の新人大会への目標は「挑戦」だったはずだ。点差や流れなど関係ない。しかし今日の後半は挑戦できなかった。点差を守ることしか考えられなかった。それが最大の敗因であり、このチームの弱さだと私は思う。

しかし、まだ新人大会が終わっただけだ。春季大会もあるし、目標の関東大会もある。秋季大会も花園だってある。あきらめればそこで夢は潰える。ここであきらめるか、それともこの悔しさをバネして春までに大きく成長していくのか、それは選手たちの気持ち次第だろう。できることなら後者を選ぶことを望む。

春には、勝って泣こう。


立ち上がれ法政!!




法政

1
松井 貴大
2
2
宮本 廣樹
2
3
小津 久典
2
4
小野 大介
1
5
井上 真一
2
6
平野 睦
2
7
岡本 康太郎
2
8
高柳 勇斗
2
H
9
青木 智史
2
10
杉山 了伍
2
T
B
11
末吉 恵大
1
12
星谷 孝太朗
2
13
高野 祐一
2
14
木山 拓則
1
FB
15
清水 虹輝
1



16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
法政
農大一
3
1
1
1
PG
DG
17
前半
7
1
3
3
PG
DG
5
後半
21
22
合計
28

交代
入替
前半1分
7 ⇒ なし