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新人大会2部リーグ最終戦。相手は保善高校。過去何十年にわたり死闘を繰り広げてきた相手であり、花園予選で東京都代表の座を賭けて秩父宮で決勝戦を戦ったこともある相手である。すでに保善は同じリーグ内の農大一・早稲田実業に快勝しており、全勝を狙ってくる。法政ももちろん誇りにかけて負けられない。古いOBもたくさん来ていた。何十年経とうと、21世紀になろうと、法政対保善というのは特別な試合なのだと感じた。

法政ボールでキックオフ。

法政はいきなりチャンスを迎える。
1分。相手のミスで敵陣深くでマイボールラインアウトを得る。先制の絶好機だったが、このラインアウトが取れない。たちまち相手のカウンターにやられ大きく陣地を挽回される。
しかし、かなりの苦戦が予想された試合だったにもかかわらず、法政はよく攻め込む。SO小池が相手ディフェンスラインを突破してチャンスを作るなど、チャンスは数多く生まれる。守備も懸命にタックルをし、相手を前に出させない。立ち上がり10分はずっと保善陣で法政が押し気味に試合を展開していた。
10分。しかしここでアクシデント。司令塔SH井元が負傷してしまい、プレーを続けることができなくなってしまった。井元からのハイパント攻撃はこのチームの攻撃の核であり、この試合でも好機を演出していた。プレーだけでなく精神的にも、このバックスリーダーの離脱は大きかった。そして井元を欠いた法政は次第に押し込まれ始め、ついに失点を許す。
19分。相手ハイパントに対処しきれず、SOに突破を許してしまう。そしてそのままトライ。0−5。
24分。センターでの保善ボールスクラムから、相手No.8が逆エイタン攻撃。虚を突かれた法政ディフェンスはこれに対応できず、タックルが甘くなりトライまで持っていかれてしまう。0−12。
ロスタイム。法政も終了間際に敵陣10mからペナルティーを得、PR小林がペナルティーゴールを狙う。さすがのキック力で距離は十分も、わずかに左にそれた。
そしてここで前半終了。

前半はなんとかふんばっていた法政であったが、後半に入り徐々に足が止まる。
そして保善は怒濤の攻撃を仕掛けてきた。

3分。モールで押し込まれ13番がトライ。0−17。
6分。相手SOが法政ディフェンスのギャップを突き突破。独走。0−24。
10分。ラインアウトから密集となり、5番が抜け出してトライ。0−29。
17分。ラインアウトからモールを形成され押し込まれる。0−36。
22分。ペナルティーからハリーで回され大外でトライ。0−41。
計5トライを奪われる。
そしてノーサイド。


勝ちたかった。とにかく勝ちたかった。4月から本校は学校の方針で校名が変わる。本日の試合は法政大学第一高等学校ラグビー部としての最後の公式戦であった。春の大会以降は『一高』という名前ではないのだ。名前が変わろうと魂は変わるものではないが、やはり59年間背負って戦い続けてきた名前はそんなに軽いものではない。寂しくもあり悔しくもある。そんな最後を飾る試合だからこそ勝ちたかった。
だが、実力負けである。タックルは甘く、走れもしない。勝つために自分たちに何が足りないのか、もう一度見つめなおしてもらいたいと思う。



法政一

1
鈴木 拓馬
1
2
玉川 嘉文
2
3
小林 修平
2
4
植松 聡宏
1
5
満尾 怜右
1
6
河辺 賢人 
1
7
鈴木 遼平
2
8
西勝 重明 
2
H
9
井元 翔太
2
10
小池 宏明
2
T
B
11
小池 幸宏
1
12
三上 康平
1
13
吉澤 翼
1
14
河内 孝裕
1
FB
15
谷口 智規
2



16
小池 悠介
2
17
渡辺 裕志
1
18
村山 航太
1
19
多田 健人
1
20
21
22
23
24
25
法政一
保善
2
1
PG
DG
0
前半
12
5
2
PG
DG
0
後半
29
0
合計
41

交代
入替
前半10分
9 → 17