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新人大会2部リーグ。相手は早稲田実業
毎年強力なFWを擁し、前へ前へと出てくる強敵である。前回の試合で悔しい負け方をした一高は、この数週の間必死に練習をしてきた。極寒のグランドで毎日ドロドロになりながらひたむきにボールを追いかけ続けていた。その姿を見ていた人間も、まだ新チームになってから白星を挙げていないチームだけに何とかこの試合に勝利し自信をつけてもらいたいと願い、キックオフの笛を聞いた。

早稲田ボールのキックオフで試合は始まる。

前半の出だしは法政ペース。最初からFWで圧倒し、前へ出る。しかし一瞬の隙を突かれ、先制点を奪われてしまう。
6分。ディフェンスラインのギャップを突かれBKに突破される。そのまま綺麗に回されインゴールまで走りきられる。0−5。
11分。今度は法政の逆襲。FWでゴリゴリ前へ出る。モールで圧倒し敵ゴール前まで迫るも、痛恨のターンオーバーを喫する。同点のチャンスをつぶしてしまった。
19分。法政陣10mで早稲田ボールのラインアウト。BKの素早い展開に法政ディフェンスが中へ引き付けられる。そこから外で待ち構えていた14番につながれトライ。
0−12。
23分。再び法政の反撃。モールやピックゴー攻撃で押し込み続け、敵陣深く進入する。ここで早稲田はたまらずペナルティーを連発。そのボールを法政はハリーゴー攻撃の連続で早稲田ゴールに迫っていく。最後は主将HO玉川が得意のパワーを発揮し、相手ディフェンスを吹き飛ばして突き破り、中央にトライ。7−12。
ここで前半終了。

後半は一転して早稲田の猛攻から始まる。
5分。それまでFB谷口や期待の1年生FL河辺の火の出るようなタックルなどで早稲田の攻撃を防いでいた法政だったが、またも大きくBKに展開されトライを奪われてしまう。7−17。
そして法政はこのプレーで谷口をケガで失ってしまう。だがBKの核を失いながらも、気持ちは途切れることはなかった。
13分。FWがしつこくモールにこだわりゴリゴリ進んでいく。この日のFWの目標は『モールで押し切ってトライをとること』であった。その言葉を現実にしようと押しまくる。早稲田も低いタックルで懸命に止めてくるが、法政は諦めない。そしてそのままインゴールまでモールを押し切った。14−17。ナイストライであった。
22分。試合終了まで後3分というところで、法政にツキが回ってくる。自陣10m付近から、こちらも期待の1年生SO今井の蹴ったオープンサイドへのキックが風に乗った。ボールはぐんぐん伸び相手ゴール前でバウンド。このバウンドが大きく跳ね、スピードに乗ったこれまた期待の1年生CTB三上の前に。三上はこれをしっかりとキャッチしそのまま飛び込んでトライを奪った。19−17。
残り時間はもうほとんどなく、法政ベンチは沸いた。フィフティーンの中にも勝利を確信した者もいたかもしれない。しかし試合はまだ終わっていなかった。
ロスタイム。自陣でボールを確保した早稲田は右の狭いブラインドサイドにボールを展開。ここに法政のディフェンスが足りていなかった。俊足WTBに70mを走りきられトライを奪われてしまった。19−24。そしてそのまま試合終了。


まさに天国から地獄。選手たちも泣くに泣けずといった表情をしていた。あそこで勝ったと思ってしまった法政と、最後まで諦めなかった早稲田の差が出てしまったのかもしれない。
しかし、いい経験である。彼らは二度と同じ過ちを繰り返さないであろう。この経験を糧に農大一・保善との試合も全力で臨み、春、秋、そして冬へとつながる戦いにしてもらいたいものである。



法政一

1
鈴木 拓馬
1
2
玉川 嘉文
2
3
小林 修平
2
4
植松 聡宏
1
5
満尾 怜右
1
6
河辺 賢人 
1
7
鈴木 遼平
2
8
西勝 重明 
2
H
9
井元 翔太
2
10
今井 涼
1
T
B
11
川村 健人
1
12
三上 康平
1
13
吉澤 翼
1
14
小池 宏明
2
FB
15
谷口 智規
2



16
田中 智之
1
17
齋藤 駿
1
18
村山 航太
1
19
河内 孝裕
1
20
小池 幸宏
1
21
22
23
24
25
法政一
早稲田
1
2
1
1
PG
DG
7
前半
12
2
2
1
1
PG
DG
12
後半
12
19
合計
24

交代
入替
後半5分
15 → 19