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春季大会トーナメントがついに開幕した。先日二高に勝利した勢いのまま2週間しっかりと準備をしてきた一高は、あれだけたくさんいたけが人もほぼ回復し、心身ともに万全の状態で大会に臨むことができた。1回戦の相手は帝京。ここ数年何度も対戦し、そのたびに接戦を繰り広げている好敵手である。
負けたらその時点で関東大会がなくなる。新入生もたくさん応援に来てくれた。一発勝負独特のプレッシャーに加えさまざまな思いを抱え、キックオフを迎えた。

小雨が降り止まぬうちにキックオフ。そしてこのホイッスルが法政の怒濤の攻撃の開始を告げる合図でもあった。

0分。キックオフのボールを確保し、そのまま攻撃展開。SO薄井がいきなりのトライ。ここからは意外にも一方的な展開。
5分、7分、13分、16分、18分、21分、23分、25分と、前半だけで9つのトライを奪う。最初の薄井を手始めに、FB木村・LO関谷・WTB谷口・WTB小池と立て続けにゴールへ飛び込んだ。特に木村の活躍は目を見張るものがあり、この時点ですでに4つのトライを挙げていた。前半だけで57−0。ラグビー祭で二高に勝った経験は一高フィフティーンに揺るぎない自信を植え付けていたのである。

しかし楽勝ムードの応援席とは違い、選手たちの表情は意外に険しい。特にキャプテンのNo.8吉岡は、味方に一切の余裕も持たせない。『ここで集中するんだろ!まだまだ甘い!こんなんで関東に行けるか!!』とハッパをかける。ハーフタイムになってもPR大濱などは『ここからが勝負です。見ててください。』と言い残し再びグランドへ走っていった。

大勝ムードにも浸ることなく、気合いを入れなおした法政フィフティーンは、後半に入っても攻撃の手を緩めない。

1分。BKのサインプレーで抜け出したCTB丸田がそのままトライ。帝京に反撃の隙を与えない。そしてこの丸田のトライを皮切りに、法政は再びトライラッシュ。
3分、7分、10分、14分、19分、24分と、後半も7トライをあげる。特に丸田は2トライを含む大車輪の活躍をし、コンバージョンも確実に決めた。丸田は新人戦で悔し涙を飲んだ早稲田高等学院との試合に、怪我で出場することができなかった。あの試合、確かに試合に出て負けた選手は悔しかっただろうが、一番悔しい思いをしたのは丸田だったであろう。あれ以来の公式戦である。気合いが入らないはずがなかった。

ノーサイドの笛が鳴ったときには、得点はジャスト100点。
降っていた雨も止んでいた。

私が法政一高のラグビーを見始めて6年が経ったが、100点ゲームでの勝利は初めてである。6年前に久我山に大敗した時に3桁奪われた経験はある。今思い出しても悔しいが、そのリベンジについては準決勝で久我山と対戦し、勝利した日に、この場をお借りして書かせてもらいたい。


来週の2回戦もこの勢いで勝利をつかみたい。しかしながら対戦相手は日ごろから一緒に練習し、共に切磋琢磨している明治学院東村山。一中の監督をしている武井先生や、コーチをしていただいた辰野氏の出身校でもある名門である。簡単に勝つことはできないだろう。
正々堂々と勝負し、終わった後に共に抱き合えるような、そんなすばらしい試合にして欲しい。



法政一

1
大濱 裕之
3
2
遠山 周平
3
3
玉川 嘉文
2
4
安藤 良一
2
5
関谷 俊彦
3
6
澤井 正和
3
7
小林 修平
2
8
吉岡 耕
3
H
9
乾 良太
3
10
薄井 智
3
T
B
11
小池 宏明
2
12
楠原 光弥
3
13
丸田 喬仁
3
14
谷口 智規
2
FB
15
木村 貴瑛
3



16
鈴木 遼平
2
17
井元 翔太
2
18
西勝 重明 
2
19
河辺 賢人 
1
20
21
22
23
24
25
法政一
帝京
9
6
PG
DG
57
前半
0
7
4
PG
DG
43
後半
0
100
合計
0

交代
入替
後半10分
12 → 16
入替
後半10分
14 → 17
入替
前半15分
6 → 19