GAME07

全国都予選、東京都大会がついに開幕した。天候も絶好のラグビー日和。OB・保護者・校長・クラスメートなど、たくさんの応援を背に花園への最後の戦いが始まった。我々の初戦の相手は都荒川工業。今年こそ花園に行くために、ぜひともいい勝ち方をして勢いに乗りたいところであった。
試合前、選手たちは笑顔でいたが、内心は超緊張状態。キャプテンFL門倉を含め、ほぼ全員がこの試合の大切さを考えるあまり硬くなる。平常心で臨めていたのは、クールガイ・HO池田くらいであったかもしれない。

栄光へのキックオフの笛がついに鳴り響く！

２分。いきなりチャンスを迎える。が、外に展開していたPR家泉がノックオン。先制のチャンスはついえたかに見えた。しかしさすがは家泉。この相手ボールスクラムを猛烈プッシュでターンオーバーする。そのボールをBKが展開し、最後はCTB楠原がトライ。７－０。
４分。自陣１０メートル付近から、相手ディフェンスラインが出てきたところにFB木村が絶妙のゴロパン。そのボールを自らとって、そのまま独走、トライ。１４－０。
前半７分。相手ゴール前でラインアウトを得、一度BK展開した後再びFWのモール。そのまま押し込みトライ。１９－０。
１０分。ハーフウェー付近からモールを２０m以上押し込み、すぐさまFWがガツガツのサイド攻撃。最後はLO門が飛び込みトライ。２６－０。ちなみに門のトライは練習試合･公式戦を通じて人生初のトライである。１年生のうちから欠かさず試合に出ていたのにこれが初トライとは驚きであるが、言い換えればそれだけ裏方に徹してチームのために体を張っていた証でもあるだろう。あめでとう、門！
ともあれ、法政はなんと開始１０分で４トライという最高の立ち上がりを見せる。しかしその後はエンジンのかかってきた荒川工に押し込まれる場面が目立つ。
２２分。１０分以上のこう着状態をついに法政が破る。モールで陣地を取り返し、SH飯田が突破。そのまま外に開いた木村へ。木村がこの日２つ目のトライ。３１－０。
前半終了。

後半も法政はいい立ち上がりを見せる。
２分。相手ハイパントをSO土屋がキャッチ、そこからLO関谷に目の覚めるようなパス。関谷は力強い走りで相手ディフェンスを突破。そのまま独走トライ。３６－０。
５分。相手のノットリリースザボールの反則から飯田がハリーゴー。土屋がポイントを作りすぐ外へ展開。相手ディフェンスはまったく間に合わず、WTB乾を余らせ木村が余裕のトライ。なんとこの日３つ目。４３－０。
８分。この試合唯一の大ピンチ。相手のFW突破を止められずゴールぎりぎりまで押し込まれる。しかし法政ディフェンスは最後の数センチを絶対に切らせず、低いタックルで何度も止める。そしてボールはルーズボールとなりFWが奪取。楠原の大きなキックで脱出成功。その後、奥まで攻め込まれることは許さなかった。
１０分。ハーフウェー付近で、期待の１年生WTB小池が絶妙のループで逆サイドへ。そのボールを受けたCTB安藤（裕)は１年生のがんばりに応えたのだろう、なんと３人につかまれながら５０mを走りきる。４８－０。
１３分。敵陣２２m付近でFWがテーマであった『接点』で勝ち、ターンオーバー。すぐさま安藤（裕)へつなぎ、最後はWTB乾がやはり公式戦初トライ。５３－０。
２２分。この日スタメンを外れたPR大濱が意地のトライ。やはり大濱はパワーと闘志では誰にも負けない。家泉とのレギュラー争いはますます激しくなるだろう。５８－０。
２４分。終了直前に法政はペナルティーが多くなる。相手の大きいFWがどんどん突っ込んできたが、PR安藤（和）がナイスタックル。最後までゴールを割らせなかった。
そして試合終了。

色々細かいミスはあったが、まずは完封で初戦突破できたことはよかった。次の対戦相手はまだどこかわからないが、この勢いで必ずや勝利できるだろう。ここへ来て長い期間怪我で苦しんでいたHO遠山やFL澤井が復帰しメンバーも揃ってきた。後は高杉･丸田の怪我さえ治ればさらに競争が激化し、チーム力がアップする。
早く帰って来い！

花園まであと４つ！！