GAME02

晴天の成人の日、新人大会1部トーナメント1回戦が行われた。相手は去年の全国大会東京都予選で決勝まで勝ち進んだ、強豪・大東一。昨年決勝で戦ったメンバーが多く残る大東一相手に、法政一がどれほどやれるかに注目が集まった。
だが、やはり大東は強かった。法政は大東の爆発的な出だしに飲み込まれた。
前半１分。法政は中盤で作られたモールをとめることができず、そのまま押し込まれトライ。０－５。

前半３分。大東一はハーフウェー付近からハイパント攻撃。法政ＦＢ木村がキャッチするも、相手ＦＷの早いプレッシャーにターンオーバーされＳＨに独走を許しトライ。０－１０。
前半７分、先ほどとまったく同じパターンで今度はＦＢに独走を許す。０－１５。
ここでやっと法政は目を覚ます。押されっぱなしであったモールを低いタックルで止め、ＢＫ展開もゲインラインを切らせない。試合はこう着状態へ入るかと思われた。しかし、ここで法政は自陣で痛恨のペナルティー。ゴール前ラインアウトとなり、ここでやはり大東の誇る重量ＦＷによるモール。あえなくゴールを割られる。０－２２。
だが、このまま終わってしまう法政一高ではなかった。
前半２０分。法政が反撃に出る。相手のペナルティーからＳＯ楠原のキックで相手陣深くまで攻め込み、ＦＷ・ＢＫががむしゃらになりゴールを目指す。最後、ゴール前１メートルから主将門倉が突っ込む。トライかと思われたが、グラウンディングできず、逆にノットリリースザボールの反則を取られてしまう。
その後お互いに攻め合うも得点なく、前半終了。

後半も大東ペース。
法政のディフェンスは高杉のタックルを中心によく耐えるも、じりじりと点差を離されてしまう。
後半６分。重さを生かしたＦＷに少しずつラインを下げられ、一瞬の隙をつきＦＷのサイドを突破されてしまう。０－２９。
後半１１分。自陣ゴール前でのマイボールスクラムから、痛恨のパスミス。インゴールに転がったルーズボールを押さえられトライ。０－３６。
１３分。パントキャッチからターンオーバーされる。前半３分、７分のリプレイを見ているかのようだった。０－４１。
２１分。自陣左ゴール前から相手重量ＦＷの連続サイド突破。しかし法政ディフェンスはこれをことごとく跳ね返す。だが、苦し紛れに右にＢＫ展開されたボールがつながってしまいトライを許した。０－４８。
法政一フィフティーンは、最後まで声を出し続け、全力でボールを追ったが、ここで無情にもノーサイドの笛。
法政一高は新チーム初の敗北を喫した。だが、後半相手重量ＦＷのモールを完全に封じ込め、最後まで戦うことを放棄しなかった戦士たちは、これから強くなるだろう。がんばれ法政！！