全国大会都予選3回戦。
超大型の台風21号による影響のため、大変な暴風雨となったこの日。時折目を開けているのも難しいくらいの雨が降る中での試合となった。試合前日のミーティングで確認したことは2つ。ミスが出ないようにプレーすることよりも、ミスのあとにしっかりフォローすること。そして、肉弾戦になるから接点で1対1は絶対に負けない。この2つを意識して試合に臨んだ。大一番でどれだけ実践できるかがポイントになるだろうと予想された。
合同Eボールでキックオフ。
いきなりターンオーバーされピンチになりかけるも、ゲームキャプテンを務めたSO高橋(傑)が冷静なキックで明八陣深くへ戻す。マイボールとなると、今度はCTB高橋(慧)が素晴らしい突破を見せ敵陣22mまで攻め込む。兄弟の力で試合の流れをつかんだ。
5分。最初に主導権を握った合同Eだったが、ミスでボールが転がるといち早く反応した明八DFがこのボールをキック。ドリブルをされると一気に合同E陣ゴール前へ。SH細川が必死に戻るも、ヤーボスクラムから右サイドに飛び込まれトライ。先制点は明八。0-5。
8分。天候はますます荒れ始め、合同Eはこの荒天を味方につけれられない。明八が合同Eインゴールに向かって大きくボールを蹴ると、雨でボールが予想外の転がりを見せ押さえられない。飛び込んできた明八選手がいち早くこのボールに触れトライになってしまう。0-12。
13分。ここも大きなピンチを迎えていたが、高橋(慧)が見事なジャッカルでボールを奪い取りピンチを救う。
14分。合同Eのキックに対し明八のカウンターアタッ。スピードに乗るとDFラインを見事に突破されトライ。0-19。
その後もピンチが続くが、合同EのDFががんばり追加点を許さない。
29分。このまま前半終了かと思ったが、最後の1プレーで左サイドを突破されトライを奪われる。よく凌いでいただけに痛い失点となった。0-26。
グランドコンディションが悪く、劣勢な時間も長かったせいか、選手たちの消耗が激しい。それでも後半に向けて気持ちを入れなおす合同E。後半開始してから、3年生である志村と尾崎も投入し挽回を図った。
1分。しかし最悪のスタートとなる。最初の1プレーでまさかのノーホイッスルトライ。0-33。
2分。そして気落ちしたのか2プレー連続でノーホイッスルトライを喫した。0-40。
7分。ここでもジリジリゲインを重ねられ明八にトライを奪われる。0-45。
立て直していこうという場面で立て続けにトライを奪われ気持ちが切れてしまうかに思われた。しかし選手たちはそれでも下を向かず諦めを見せない。CTB萬田を中心に、素晴らしいタックルが何度も見られ必死に明八の攻撃を食い止めていた。そしてそれが実る。
24分。さらに1トライを追加されて迎えた試合終盤、大きなチャンスを迎える。敵陣でペナルティーを得ると、高橋(慧)がハリーでアタックし大きくゲイン。終盤まで諦めずに攻める姿にたくさんの応援団も大きな声援を送る。雨は更に激しさを増すが、その中でもミスを犯すことなくフェーズを重ねる。20近いフェーズを重ね攻め続けると、明八DFは我慢しきれずペナルティー。そのボールを再び高橋(慧)がハリーでGO!インゴールに飛び込んだ。トライ!!7-52。
最後にトライを奪われ再び突き放されるも、最後まで走り続けた合同E。
そしてノーサイド。
やはり力の差は大きかった。明大中野八王子は素晴らしい強いチームだった。我々が心がけた、ミスボールへの反応も接点での1対1も、やはり向こうが上手だった。完敗だ。
しかしそれでも合同Eはよく戦ったと思う。合同チームという性質上、どうしてもみんなで揃って練習する機会が少ない。夏の間にたくさん練習会を設けたことでチームらしくはなってきたが、もっともっと時間が欲しかったのが正直なところだ。しかしそれでも言い訳をせずいくつもの良いプレーを見せられた。試合に勝つこともできた。チームの垣根を越えて一緒に飯を食べに行く仲にもなれた。こういった機会をいただけたことに感謝しなければならないだろう。単独チームで無い難しさもあったが、合同チームでしか味わえないものもあった。これからも同じジャージを着て戦った仲間として、友人として、末永く付き合っていってもらいたいと願う。
例年3年生はこれで引退だ。しかし今年はまだ終わっていない。1月8日の東西対抗戦に2人の選手が選ばれている。しっかり準備をして代表選手として恥ずかしくないプレーをしてもらいたい。そのために他の部員もできる限りのサポートをしてくれるだろう。
第69代の戦いはまだ続いていく。
|
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|